2016年7月14日木曜日

【136冊目】 Stories from Shakespeare (PR Level 3)

やさしい英語の本、通算136冊目は、
ペンギン・リーダーズのレベル3(1200語レベル)の6冊目として、

イングランドの劇作家
ウィリアム・シェイクスピア
(William Shakespeare 1564.4-1616.4)の
戯曲集を読みました。

喜劇2作
ヴェニスの商人 The merchant of Venice
夏の夜の夢 A Midsummer Night's Dream
と、悲劇2作
ハムレット Hamlet
ジュリアス・シーザー Julius Caesar
の計4作を、1話3,000語ほどでやさしい小説に書き直してあります。


Stories from Shakespeare

Retold by Anne Cllins
〔Penguin Readers Level 3〕
First published by Penguin Books 2000
This edition published 2008
13,148語

それぞれの推定執筆年代と初出版の時期を記しておきます。
「ヴェニスの商人」1596-8年執筆(?)、1600年初出版、
「夏の夜の夢」1595-6年執筆(?)、1600年初出版、
「ハムレット」1600年執筆(?)、1603年初出版、
「ジュリアス・シーザー」1599年執筆(?)、1623年初出版。

1600年当時シェイクスピアは36歳でしたので、
おおむね30代半ばに執筆された作品ということになります。

※河合祥一郎著『あらすじで読むシェイクスピア全作品』(祥伝社新書、2013年12月)を参照。

やさしい英語では、
2014年4月『ロミオとジュリエット』
2014年5月『ハムレット』『から騒ぎ』
2015年5月『夏の夜の夢』
と読んできているので、
5冊目のシェイクスピアということになります。

収録されている4作のうち、
「夏の夜の夢」「ハムレット」は2度目の挑戦なので、
初めてなのは「ヴェニスの商人」「ジュリアス・シーザー」の2作のみでした。

1冊に4作も詰め込んであったので、
内容面で多少の心配もありましたが、
どれもわかりやすい英文で上手くまとめられてあり、
話の流れがすっと頭に入って来て、
感心しながら読み進めることができました。

今回の4作のうち、
「ヴェニスの商人」「ジュリアス・シーザー」は、
まだ翻訳を読んだことがなかったので、

いくつか手に取ってみた上で、
光文社古典新訳文庫の安西徹雄(あんざいてつお 1933.4-2008.5)訳で読んでみることにしました。


安西徹雄訳
『ジュリアス・シーザー』
(光文社古典新訳文庫、2006年12月)


安西徹雄訳
『ヴェニスの商人』
(光文社古典新訳文庫、2007年6月)

シェイクスピアの翻訳は、今はおもに
河合祥一郎(かわいしょういちろう 1960.7- )氏の翻訳で読み進めているのですが、
『ジュリアス・シーザー』は未翻訳でした。

改めて探してみたところ、読みにくい翻訳が多い中、
素人の私にも滞りなく読み進められたのが、安西訳でした。

『ヴェニスの商人』には河合訳も出ていますが、
こちらは珍しく、流れの悪さの残る、持って回った感じの訳文だったので、

安西訳を手にしてみたところ、
『ジュリアス・シーザー』と同じテンポ感で、
滞りなく読み進めることができたので、こちらに挑戦中です。


意外によくできた1冊なので、
高校生くらいから読めるシェイクスピア入門としてもお薦めです。


※第136冊目。総計1,174,035語。

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