ペンギン・リーダーズのレベル3(1200語レベル)の6冊目として、
イングランドの劇作家
ウィリアム・シェイクスピア
(William Shakespeare 1564.4-1616.4)の
戯曲集を読みました。
喜劇2作
「ヴェニスの商人 The merchant of Venice 」
「夏の夜の夢 A Midsummer Night's Dream 」
と、悲劇2作
「ハムレット Hamlet 」
「ジュリアス・シーザー Julius Caesar 」
の計4作を、1話3,000語ほどでやさしい小説に書き直してあります。
Stories from Shakespeare
Retold by Anne Cllins
〔Penguin Readers Level 3〕
First published by Penguin Books 2000
This edition published 2008
13,148語
それぞれの推定執筆年代と初出版の時期を記しておきます。
「ヴェニスの商人」は1596-8年執筆(?)、1600年初出版、
「夏の夜の夢」は1595-6年執筆(?)、1600年初出版、
「ハムレット」は1600年執筆(?)、1603年初出版、
「ジュリアス・シーザー」は1599年執筆(?)、1623年初出版。
1600年当時シェイクスピアは36歳でしたので、
おおむね30代半ばに執筆された作品ということになります。
※河合祥一郎著『あらすじで読むシェイクスピア全作品』(祥伝社新書、2013年12月)を参照。
やさしい英語では、
2014年4月『ロミオとジュリエット』
2014年5月『ハムレット』『から騒ぎ』
2015年5月『夏の夜の夢』
と読んできているので、
5冊目のシェイクスピアということになります。
収録されている4作のうち、
「夏の夜の夢」と「ハムレット」は2度目の挑戦なので、
初めてなのは「ヴェニスの商人」と「ジュリアス・シーザー」の2作のみでした。
1冊に4作も詰め込んであったので、
内容面で多少の心配もありましたが、
どれもわかりやすい英文で上手くまとめられてあり、
話の流れがすっと頭に入って来て、
感心しながら読み進めることができました。
今回の4作のうち、
「ヴェニスの商人」と「ジュリアス・シーザー」は、
まだ翻訳を読んだことがなかったので、
いくつか手に取ってみた上で、
光文社古典新訳文庫の安西徹雄(あんざいてつお 1933.4-2008.5)訳で読んでみることにしました。
安西徹雄訳
『ジュリアス・シーザー』
(光文社古典新訳文庫、2006年12月)
安西徹雄訳
『ヴェニスの商人』
(光文社古典新訳文庫、2007年6月)
シェイクスピアの翻訳は、今はおもに
河合祥一郎(かわいしょういちろう 1960.7- )氏の翻訳で読み進めているのですが、
『ジュリアス・シーザー』は未翻訳でした。
改めて探してみたところ、読みにくい翻訳が多い中、
素人の私にも滞りなく読み進められたのが、安西訳でした。
『ヴェニスの商人』には河合訳も出ていますが、
こちらは珍しく、流れの悪さの残る、持って回った感じの訳文だったので、
安西訳を手にしてみたところ、
『ジュリアス・シーザー』と同じテンポ感で、
滞りなく読み進めることができたので、こちらに挑戦中です。
意外によくできた1冊なので、
高校生くらいから読めるシェイクスピア入門としてもお薦めです。
※第136冊目。総計1,174,035語。
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