やさしい英語の本、通算171冊目は、
IBCパブリッシング・ラダーシリーズの
レベル2(1300語レベル)の9冊目として、
イギリスの作家
チャールズ・ディケンズ(1812年2月-1870年6月)の
小説『クリスマス・キャロル』を読みました。
著者31歳の時(1843年12月)に出版された作品です。
Charles Dickens
A Christmas Carol
Retold by Stuart Varnam-Atkin
〔Ladder Series Level 2〕
IBC Publishing,Inc. 2005年12月
10,770語
やさしい英語では、
2012年2月に、
マクミラン・リーダーズの
レベル3(1,100語レベル/11,369語)、
2013年8月に、
ペンギン・リーダーズの
レベル2(600語レベル/8,882語)、
2014年11月に、
オックスフォード・ブックワームズの
ステージ3(1,000語レベル/10385語)
で読んで以来、
4回目の『クリスマス・キャロル』となりました。
***
12月なので読んでみようかと、
『クリスマス・キャロル』を再読しました。
3回目のつもりでいましたが、
調べてみたらもう4回目の挑戦でした。
もうわかっている話のつもりでしたが、
前から3年も過ぎていると、
新鮮な気持ちで読み進めることができました。
そして読むたびに感動に心洗われる作品であることを認識しました。
ディケンズは古めの英語なので、
長編を楽々読めるようになるのは難しいだろうと思っていますが、
この『クリスマス・キャロル』だけは、
ぜひ原文のままで楽しめるようになりたいです。
生きることの意味を問い直す、
それなりに深く重たい作品なので、
年末の忙しい時期に読むのは
しんどいようにも感じましたが、
時折ゆっくり読み返したい傑作であることは疑いありません。
***
ディケンズの翻訳は、
原文にできるだけ忠実でありながら、
現代の日本語としても違和感のない訳文に仕上げることは、
皆さん苦労されているようです。
割りと最新の翻訳でも、
難解で何を言っているのか良くわからないことがあります。
いくつか手にとってみた上で、
一番のお薦めは、中川敏(なかがわさとし)氏の翻訳です。
中川敏(なかがわさとし)訳
『クリスマス・キャロル』
(集英社文庫、1991年11月◇218頁)
※初出は集英社〔愛蔵版 世界文学全集15〕1975年10月に、
小池滋訳「バーナビー・ラッジ」とともに収録。
子供向けに、
読みやすさを最優先させる場合は、
木村由利子(きむらゆりこ)氏の翻訳がお薦めです。
木村由利子(きむらゆりこ)訳
『新訳 クリスマス・キャロル』
(集英社みらい文庫、2011年11月◇180頁)
現代の日本語の作品として、
最も違和感なく仕上がっているので、
まったく初めて読まれる場合は、
木村訳のほうをお薦めします。
※第171冊目。総計1,687,603語。
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