日本の推理作家
江戸川乱歩(明治27年〔1894〕10月-昭和40年〔1965〕7月)の
少年探偵シリーズ・第3作目
『妖怪博士』を読みました。
乱歩が44歳のとき、
『少年倶楽部』(昭和13年〔1938〕1~12月)に発表された作品です。
江戸川乱歩 著
『少年探偵 妖怪博士』
(ポプラ文庫〈江戸川乱歩・少年探偵シリーズ3〉平成20年11月)
※ポプラ社における単行本の初出は、
ポプラ社〈少年探偵 江戸川乱歩全集2〉昭和39年7月。
再録、ポプラ社文庫、昭和51年11月。
再録、ポプラ社〈新少年探偵・江戸川乱歩3〉平成10年10月。
再録、ポプラ社〈文庫版 少年探偵・江戸川乱歩3〉平成17年2月。
(ポプラ社のホームページを参照しました。)
さて第3作目です。
やはり話の展開が、
多少強引かなと思わせるところはありましたが、
私の中ではぎりぎりOKなレベルで、
ふつうに楽しむことができました。
一番感心するのは、
少年向きの作品とはいえ、
75年前に書かれたとは思えないほど、
わかりやすく丁寧な、美しい日本語で書かれていることです。
推理小説も、
あんまり難しいと読むのに骨が折れますが、
子ども向けに書かれただけあって、
仕事の忙しい時期でも、なんなく読み終えることができました。
昭和10年代というと、
かなり昔のことのように感じられますが、
乱歩の文章を読むと、
それほど違いがあるようには感じられません。
確かに今とはいろいろ違う面もありますが、
古き良き昭和の面影を楽しむことができました。
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