2013年3月4日月曜日

【読了】塩野七生 著 『ローマ人の物語15 パクス・ロマーナ[中]』

塩野七生氏(昭和12年〔1937〕7月7日-)が

60歳のとき(1997)に出版した
『ローマ人の物語』パクス・ロマーナの中巻を読み終えました。


塩野七生著
『ローマ人の物語15 パクス・ロマーナ[中]』
(新潮文庫、平成16年12月。初出は新潮社、平成9年7月)

※第二部 統治中期(紀元前18年-前6年)
     アウグストゥス、45歳-57歳


ローマ帝国の初代皇帝
アウグストゥス(BC63-AC14 在位BC27-AC14)の評伝2冊目です。

カエサルと同じレベルの洞察力をもちながらも、

カエサルのように、
戦争に強かったわけではなく、

弁論の才に恵まれていたわけでもなかった人物が、
どのようにして彼の跡を継いだのか。


俗人たる私は、
カエサルのような英雄に惹かれるところがありますが、

そういう立場に生まれ合わせることは至極稀なことなので、

あわてず、さわがず、
時季ではなければ何度も撤回し、
時季が来るのを待ち続け、

カエサルが描いたビジョンを一つずつ実現していった
アウグストゥスの生き方にこそ、

参考にすべきところがある、と強く思いました。


時期が時期だけに、
安倍首相はもしかしたら、政治家として
アウグストゥス的な生き方を目指されているのではないか、と思いつつ、

下巻へと進みましょう。


※Wikipediaの「アウグストゥス」を参照。

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