やさしい英語の本、通算50冊目、
Penguin Readers の Level 2の9冊目は、
フランスの小説家
ジュール・ヴェルヌ(1828-1905)の
小説『神秘の島』(1874年発表)を読みました。
ヴェルヌ46歳のときの作品です。
この4年前(1870)に刊行された
『海底二万里』と若干関係があります。
Jules Verne
The Mysterious Island
Retold by Jane Rollason
(Penguin Readers Level 2)
2008年刊(6,370語)
ヴェルヌの作品で、
少年時代に読んでいたのは
『十五少年漂流記』(1888年発表)と
『海底二万里』(1870年発表)の二作品のみでした。
この二つに似た作品に、
『神秘の島』(1874年発表)という作品があることは、
つい最近知りました。
翻訳を読んでみようと思いつつ、
長編なのでまだ手を出していません。
大人になると、
ヴェルヌならではの
実際にはありえない設定が多少目につくようになり、
ひっかかる部分が出てきました。
やはりこれは出来るだけ、
子供のうちに親しんでおきたい作品のように思います。
***
完訳で今も手に入れやすいのは、
次の3つでしょうか。
大友徳明訳
『神秘の島〈第1・2・3部〉』
(3分冊、偕成社文庫、平成16年9月)
清水正和訳
『神秘の島〈上・下〉』
(2分冊。福音館古典童話シリーズ21・22、昭和53年8・9月)
手塚伸一訳
『ミステリアス・アイランド〈上・下〉』
(2分冊、集英社文庫、ジュール・ヴェルヌ・コレクション、平成8年6年)
※初出はヴェルヌ全集21・22、集英社コンパクト・ブックス、昭和44年3・4月。
1冊に編訳してあるものとしては、
佐藤さとる編訳 『神秘島物語』
(講談社、痛快世界の冒険文学5、平成10年2月)
がお薦めです。
今回は佐藤氏の編訳を手に入れて、通読中です。
まず手っ取り早く、本書の内容を知りたい場合には、
読みやすく、よくまとまっていると思います。
***
肝心のやさしい英語版ですが、
まだあらすじを知らない中で、
もともとフランス語の作品ですので、
多少の読みにくさがありました。
また、
元来3冊に分かれていたのを
6000字余りに凝縮してあるので、
あっさりし過ぎている感じもありました。
※通算50冊目。計403,473語
※Wikipediaの「ジュール・ヴェルヌ」「神秘の島」の項目を参照。
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