Penguin Readers の Level3 の2冊目は、
イギリスの小説家
シャーロット・ブロンテ(1816.4-1855.3)の
小説『ジェイン・エア』を読みました。
シャーロット31歳の時(1847.10)に出版された作品です。
Charlotte Brontё, Jane Eyre
Jane Eyre
Retold by Ann Ward
(Penguin Readers Level3)
This adaptation first published by Penguin Books Ltd 1991
This edition first published 2008
8,327語
多読の第1冊目に、
マクミラン・リーダーズのビギナー(600語レベル)で読んで以来、
久しぶりの『ジェイン・エア』です。
前より総語数はほんの少し減っていますが(8,690語→8,327語)、
今回は1,200語レベルなので語彙は2倍に増えています。
しかしここまでの多読のおかげか、
特に難しさを感じることもなく、
通読することができました。
当然ですが、
語彙は多いほうが繊細な表現が可能になることを実感できました。
孤児として生まれ育ったジェイン・エアが、
家庭教師先の主人ロチェスターに出会って、
結ばれるまでを描いた作品。
シャーロットの自伝的な要素も含まれていて、
淡々とした筆致の中に、
時に大胆で情熱的な行動が織り交ぜられて、
よく創り込まれた恋愛小説だと思います。
翻訳はまだ他のを読んでいないこともありますが、
最初に読んだ小尾芙佐(おびふさ)氏の訳は、
落ちついた感じの読みやすい日本語に訳してあって、
お勧めです。
小尾芙佐(おびふさ)訳
『ジェイン・エア(上・下)』
(光文社古典新訳文庫、平成18年11月)
最新の訳として、
河島弘美訳
『ジェイン・エア(上・下)』
(岩波文庫、平成25年9・10月)
も出ています。本屋で眺めた時は多少、
日本語としての流れの悪さを感じたのですが、
評判はかなり高いようなので、近々読んでみようと思っています。
実際に通読すると、印象が異なるのかもしれません。
その他、
小池滋(こいけしげる)訳
『ブロンテ全集2 ジェイン・エア』
(みすず書房、平成7年5月)
吉田健一訳
『ジェイン・エア』
(集英社文庫、昭和54年1月)
※初出は集英社〔世界文学全集22〕昭和43年。
集英社〔世界文学全集16〕昭和47年、
集英社〔世界文学全集35〕昭和53年に再録。
大久保康雄訳
『ジェーン・エア(上・下)』
(新潮文庫、昭和28年2月・同29年1月)
※初出は三笠書房〔世界文学選書81・82〕昭和26年。
三笠書房〔世界の文学4〕昭和43年に再録。
遠藤寿子訳
『ジェイン・エア(上・下)』
(岩波文庫、昭和32年4月)
もありますが、まだ読んでいません。
小池訳は機会があれば読んでみたいです。
※通算67冊目。計534,741語。
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