やさしい英語の本、通算91冊目!
オックスフォード・ブックワームズの
ステージ3(1,000語レベル)の2冊目として、
イギリスの小説家
チャールズ・ディケンズ(1812.2-1870.6)の
小説『クリスマス・キャロル』を読みました。
著者31歳の時(1843.12)に出版された作品です。
Charles Dickens
A Christmas Carol
Reyold by Clare West
〔Oxford Bookworms Stage 3〕
This simplified edition (c) Oxford University Press 2008
First published in Oxford Bookworms1996
10,385語
『クリスマス・キャロル』は、
ディケンズのファンになるきっかけになったお話です。
やさしい英語では、
マクミランリーダーズのレベル3(1100語レベル)と、
ペンギン・リーダーズのレベル2(600語レベル)で読んでいるので、
3回目の挑戦です(2012年2月/2013年8月)。
今回は1000語レベルですが、
3冊のなかでは一番むつかしい印象でした。
原文を活かす方針なのか、
ところどころに見慣れない言い回しがあって、
多少の読みにくさを感じました。
その分、
だんだん原文に近づいているのかもと思い、
パフィン・クラシックスというシリーズで、
『クリスマス・キャロル』の原著を購入してみましたが、
まだまだとても歯がたたないことを知りました。
Charles Dickens
A Christmas Carol
Puffin Classics
First published 1843
First published in Puffin Books 1984
Reissued in this edition 2008
ディケンズの英文には、
明治の文豪の文章を読むのに似たわかりにくさを感じます。
すぐには難しいと思いますが、
いずれ日本語の小説を読むのと同じように、
楽しめたらいいなと思っています。
有名な作品ですが、
原文をそのまま再現しようとすると、
イギリス独特の古い言い回しが多いからか、
どうしても違和感のある訳文になってしまうようです。
子供にもわかりやすい翻訳として一番のお薦めは、
木村由利子(きむらゆりこ)氏です。
木村由利子訳
『新訳 クリスマス・キャロル』
(集英社みらい文庫、2011年11月)
ディケンズの翻訳にはめずらしく、
いかにも訳文といったところが皆無で、
日本語のふつうの小説として、
誰にでもよくわかるように訳してあります。
ストーリーの省略もないので、
物語をとりあえず楽しみたい方にはお薦めです。
ディケンズの原文にできるだけ忠実な訳で、
という趣向からは、
中川敏(なかがわさとし)氏がお薦めです。
中川敏訳
『クリスマス・キャロル』
(集英社文庫、1991年11月。改訂第11刷、2006年11月)
完訳を志向する中では、
一番読みやすい翻訳でしたが、
子供が読むにはわりと難しい語彙、
まわりくどい表現があって、
一気に通読できたわけでないことは告白しておきます。
でもディケンズの文体に慣れてくると、
このまわりくどさが癖になるのかもしれません。
中川敏氏と同じ趣向で、
原文にできるだけ忠実に、
しかしできるだけわかりやすい翻訳として、
脇明子(わきあきこ)氏も気になっています。
脇明子訳
『クリスマス・キャロル』
(岩波少年文庫、2001年12月)
こちらは未読なので、
読み終わり次第また報告します。
※通算91冊目。計697,367語。
やっと70万語に到達しました!!
100万語まで残り30万語となりました。
月に3万語なら10ヶ月、
月に2万語でも15ヶ月あれば到達します。
恐らく1000~1500語レベルのものを読んでいくうちに
100万語到達となりそうです。
それくらいだと、
高校生のリーダーレベルなら、
辞書なしでスラスラ読めるくらいだろうと思います。
そこから先、
200万語に到達するまでに、
大学入試レベルがスラスラ読めるようになれば、
児童書なら原文のままで読めるものも出て来そうです。
さらにその先となると、
まだ霧の中でどうなるかわかりませんが、
300万語まで飽きずに続ければ、
ディケンズを原文で楽しむこともできるのかな、
と淡い期待を抱いています。
※Wikipediaの「チャールズ・ディケンズ」「クリスマス・キャロル(小説)」を参照。
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