2015年8月3日月曜日

【読了】中川李枝子著/山脇百合子絵『おひさま はらっぱ』(1977年)

『ぐりとぐら』で有名な
中川李枝子(なかがわりえこ 1935.9- )氏による童話集、
2冊目は『おひさま はらっぱ』を読みました。

著者41歳の時(1977.5)に出版された1冊です。

挿絵の山脇百合子(やまわきゆりこ 1941.12-)氏は、
中川氏の実妹なので、

姉妹の共同作業によって
生み出された1冊ということになります。


中川李枝子著
山脇百合子絵
『おひさま はらっぱ』
(福音館書店〔福音館創作童話シリーズ〕、1977年5月)


本書には

「さちこちゃん」
「月ようびの ひみつ」
「おひさまこうえん」
「とっても いい なわ」
「ゆきだるま」
「ぐりとぐらの 大そうじ」
「もんたの なつやすみ」
「くまの たんじょうび」
「三つ子の こぶた」

の童話9編が収録されています。

どの話も、
創作の好きな保育園や幼稚園の先生が、
子どもたちに語って聞かせる風の、
明るく楽しくお話です。

読み聞かせにちょうどよい
2、30分くらいのわかりやすいお話が並んでいました。

 こねこのタマ、
 うさぎのギック、
 こぐまのくますけ、
 のねずみのぐりとぐら、
 こぶたのきょうだい
  まさおと はなこと ぶんた

といった可愛らしい動物たちが登場し、
違和感なく子どもたちと話し出すのは、

本来、奇想天外な内容のはずですが、
読んでいて、いたって普通な印象を受けるのは、

中川氏の童話の特徴でしょうか。

ライオンやわにすらも、
愛嬌があってやさしそうです。


物凄い何かを期待すると、
肩透かしにあうかもしれませんが、

子供時代ってこんなだったよなと、
じんわりとした暖かさに不思議と引き寄せられる1冊でした。

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