2024年6月20日木曜日

【読了】角川まんが学習シリーズ『世界の歴史4 唐・シルク=ロードとイスラーム教の発展』(2021年2月)

    羽田正(はねだまさし。東京大学名誉教授)氏の監修による角川まんが学習シリーズ『世界の歴史4 唐・シルクロードとイスラーム教の発展●四〇〇~八〇〇年』(KADOKAWA、2021年2月◇223頁)を読みました。



 第1章 ゲルマン系諸部族の大移動
  ・ゲルマン系諸部族の勢力拡大
  ・西ローマ帝国の滅亡
  ・フランク王国の台頭
  ・東ローマ帝国の発展

 第2章 イスラーム教の誕生
  ・ムハンマドとイスラーム教
  ・正統カリフ時代
  ・スンナ派とシーア派
  ・ウマイヤ朝の隆盛

 第3章 陸と海を結ぶシルク=ロード
  ・世界をつなぐシルク=ロード
  ・ユーラシアを結ぶソグド人
  ・玄奘、仏法を求めてインドへ
  ・遣唐留学生 阿倍仲麻呂

 第4章 隋から唐へ
  ・隋の興亡と唐の建国
  ・太宗による貞観の治
  ・国際都市 長安
  ・玄宗と楊貴妃

 〔プロット執筆・監修〕
  第1章 長谷川敬(はせがわたかし。慶應義塾大学准教授)
  第2章 辻明日香(つじあすか。川村学園女子大学准教授)
  第3章 赤木崇敏(あかぎたかとし。東京女子大学准教授)
  第4章 赤木崇敏(あかぎたかとし。東京女子大学准教授)

 〔カバー・表紙〕近藤勝也(こんどうかつや。スタジオジブリ)
 〔まんが作画〕ゆたか
 〔シナリオ〕阿倍さかな


 各章ごとに、ヨーロッパ史、イスラム史、アジア史等を並行して物語っていくので、歴史の「横」のつながりを意識することができますが、その分複雑に入り組んでくることは避けられず、一度読んだだけでは混乱する人も多いように感じました。これまで常識的には、それぞれの地域の歴史を「縦」に学ぶことが優先されてきたはずなので、はじめから「横の世界史」を学ぶという新しい試みが成功するかどうかには、若干懐疑的です。

 ただ色々な地域の歴史を学んだ後で、こうした「横」のつながりを意識していくことは大変有意義で、新たな視点を感じながら読み進めることができました。

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