羽田正(はねだまさし。東京大学名誉教授)氏の監修による角川まんが学習シリーズ『世界の歴史4 唐・シルクロードとイスラーム教の発展●四〇〇~八〇〇年』(KADOKAWA、2021年2月◇223頁)を読みました。
第1章 ゲルマン系諸部族の大移動
・ゲルマン系諸部族の勢力拡大
・西ローマ帝国の滅亡
・フランク王国の台頭
・東ローマ帝国の発展
第2章 イスラーム教の誕生
・ムハンマドとイスラーム教
・正統カリフ時代
・スンナ派とシーア派
・ウマイヤ朝の隆盛
第3章 陸と海を結ぶシルク=ロード
・世界をつなぐシルク=ロード
・ユーラシアを結ぶソグド人
・玄奘、仏法を求めてインドへ
・遣唐留学生 阿倍仲麻呂
第4章 隋から唐へ
・隋の興亡と唐の建国
・太宗による貞観の治
・国際都市 長安
・玄宗と楊貴妃
〔プロット執筆・監修〕
第1章 長谷川敬(はせがわたかし。慶應義塾大学准教授)
第2章 辻明日香(つじあすか。川村学園女子大学准教授)
第3章 赤木崇敏(あかぎたかとし。東京女子大学准教授)
第4章 赤木崇敏(あかぎたかとし。東京女子大学准教授)
〔カバー・表紙〕近藤勝也(こんどうかつや。スタジオジブリ)
〔まんが作画〕ゆたか
〔シナリオ〕阿倍さかな
各章ごとに、ヨーロッパ史、イスラム史、アジア史等を並行して物語っていくので、歴史の「横」のつながりを意識することができますが、その分複雑に入り組んでくることは避けられず、一度読んだだけでは混乱する人も多いように感じました。これまで常識的には、それぞれの地域の歴史を「縦」に学ぶことが優先されてきたはずなので、はじめから「横の世界史」を学ぶという新しい試みが成功するかどうかには、若干懐疑的です。
ただ色々な地域の歴史を学んだ後で、こうした「横」のつながりを意識していくことは大変有意義で、新たな視点を感じながら読み進めることができました。
0 件のコメント:
コメントを投稿