2025年4月29日火曜日

【読了】J・K・ローリング著/松岡佑子訳『ハリーポッターとアズカバンの囚人』

 イギリスの小説家 J・K・ローリング(J.K.Rowling 1965年7月31日~ )が、1999年7月に Bloomsbury Publishing から発行した『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 Harry Potter and the Prisoner of Azkabanを Kindle Unlimited (2015年8月 電子書籍化)で読みました。ハリー・ポッター・シリーズの第3作目で、日本では松岡佑子氏の翻訳で、2001年7月に静山社から刊行されました。

  1年ぶりと思って調べてみたら、2023年4月に第2巻を読み終えていたので、2年ぶりの第3巻ということになりました。個人的には第2巻と同じく、静山社ペガサス文庫の2分冊版(2014年6月)で読もうと思い、購入してあったはずですが、今回探してみると見当たらない。電子版で読み終わってもまだ見つからないので、まだ買っていなかったのかもしれません。

 久しぶりの第3巻ですが、一度読み始めるとあっという間に最後まで読み終えていました。面白いことは間違いなく、小中学生のときなら一気に全巻読んでいたことでしょう。続きはまた来年。のつもりでいたら、電子版では第4巻の第1章まで収録されていて、つい読み始めてしまいました。面白そうなので、このまま読み進めようか思案中です。


2025年4月26日土曜日

【読了】与謝野晶子訳『源氏物語』第4・5・6帖「夕顔」「若紫」「末摘花」

 与謝野晶子(よさのあきこ。1878-1942)氏による現代語訳『源氏物語』。今月は、

  第4帖「夕顔(ゆうがお)」https://amzn.to/4d9fHz5
  第5帖「若紫(わかむらさき)」https://amzn.to/3RKIxvW
  第6帖「末摘花(すえつむはな)」https://amzn.to/3RLm55O

の3帖を読みました。与謝野『源氏』は、全帖「青空文庫」で読めるので助かります。青空文庫版の底本は『全訳源氏物語 上巻』(角川文庫、1971年8月、改版初版発行)の第56版(1994年12月発行)が用いられました。もともとは上田英代(うえだひでよ)氏が、古典総合研究所のHP上(http://www.genji.co.jp)に入力公開されていたものを、青空文庫形式に編集したものです。

 校正には第71版(2002年4月発行)が使用され、
  第4帖「夕顔」は、
   小林繁雄・鈴木厚司の両氏が校正を担当し、
   2003年4月に青空文庫ファイル作成。
  第5帖「若紫」は、
   Juki・多羅尾伴内の両氏が校正を担当し、
   2003年6月に青空文庫ファイル作成。
  第6帖「末摘花」は、
   門田裕志氏が校正を担当し、
   2003年7月に青空文庫ファイル作成。
と、各巻末に詳しいデータが明記されていました。

2025年4月21日月曜日

【読了】角川まんが学習シリーズ『日本の歴史1 日本のはじまり』(2015年6月)

 山本博文(やまもとひろふみ。東京大学教授 ※2015年当時)氏の監修による角川まんが学習シリーズ『日本の歴史1 日本のはじまり ●旧石器~縄文・弥生~古墳時代』(KADOKAWA、2015年6月◇223頁)を読みました。『世界の歴史』に続いて同じ出版社の『日本の歴史』を読んでいきます。のんびり読み進めているうちに、他の出版社からも新しいシリーズが出て来ているのですが、前から教室に置いてあるので、予定通り次は日本史の方を読んでいきます。読んでみると小学生、中学生にちょうど良く、高校生には多少やさしい印象でした。個人的にはもう少し詳しいほうが楽しめるのですが、入門書としてはこのほうが取っつきやすいのかもしれません。


山本博文(やまもとひろふみ)監修
『日本の歴史1 日本のはじまり ●旧石器~縄文・弥生~古墳時代』
(KADOKAWA、2015年6月◇223頁)

 第1章 日本列島の誕生と縄文の人びと
  ・旧石器時代の人びと
  ・たて穴住居と縄文土器
  ・磨製石器と貝塚
  ・狩りと採集

 第2章 弥生時代 ― 戦いのはじまり
  ・大陸から来た新しい技術
  ・稲作のはじまり
  ・戦いと環濠集落
  ・王の出現

 第3章 邪馬台国の女王卑弥呼
  ・奴国と金印
  ・卑弥呼の登場
  ・魏からの使い
  ・二人目の女王

 第4章 古墳作りと大和の大王
  ・海をこえた戦い
  ・古墳ができるまで
  ・国造磐井の反乱
  ・大和朝廷の発展


2025年3月31日月曜日

【読了】与謝野晶子訳『源氏物語』第1・2・3帖「桐壺」「帚木」「空蟬」

 久しぶりに『源氏物語』を読み返そうと思い、Kindle Unlimited で探してみると、以前挫折した谷崎潤一郎(たにざきじゅんいちろう)訳が全巻無料で読めることを知りました。今回は読めそうな気がして、少し読み進めてみましたが、やはり独特の難解さが気になって、読むのを止めてしまいました。いっそ原文でと思い、新潮日本古典集成『源氏物語』を古本で手に入れてみたところ、意外にそのままで楽しめることを知って驚きました。しかし、まだまだ読むのに現代語訳の3倍は時間がかかる状態でしたので、原文はしばらく先の楽しみに取っておくことにしました。

 現代語訳をいろいろ手に取ってみた中で、私にとって紫式部の天才的な文章の冴えを感じさせるのは、与謝野晶子(よさのあきこ)訳のみという結論に至り、久しぶりに再読することにしました。長編なので毎月読み終えた数帖をブログで報告していきます。3月は

  第一帖「桐壺(きりつぼ)」〈https://amzn.to/4kKUJct
  第二帖「帚木(ははきぎ)」〈https://amzn.to/4mx048S
  第三帖「空蟬(うつせみ)」〈https://amzn.to/45yWMfe

の三帖を読みました。「帚木」の前半が、自分にとってはそれほど面白い話と思えず、『源氏物語』を読むときの最初の壁になっていたのですが、ある程度ストーリーが頭に入ってきたからか、今回は何となく楽しみ方がわかったように感じました。

 与謝野『源氏』は、全帖「青空文庫」で読めます。青空文庫版の底本は『全訳源氏物語 上巻』(角川文庫、1971年8月、改版初版発行)の第56版(1994年12月発行)が用いられました。もともとは上田英代(うえだひでよ)氏が、古典総合研究所のHP上(http://www.genji.co.jp)に入力公開されていたものを、青空文庫形式に編集したものです。

 校正には第71版(2002年4月発行)が使用され、
  第1帖「桐壺」は、
   kompass 氏が校正を担当し、
   2003年4月に青空文庫ファイルを作成。
  第2帖「帚木」は、
   小林繁雄氏が校正を担当し、
   2003年4月に青空文庫ファイルを作成。
  第3帖「空蟬」は、
   砂場清隆氏が校正を担当し、
   2003年4月に青空文庫ファイルを作成。
と、各巻末に詳しいデータが明記されていました。

2025年3月30日日曜日

【読了】角川まんが学習シリーズ『世界の歴史20 現代文明とグローバル化』(2021年2月)

  羽田正(はねだまさし。東京大学名誉教授)氏の監修による角川まんが学習シリーズ『世界の歴史20 現代文明のグローバル化●一九九〇~二〇二〇年』(KADOKAWA、2021年2月◇223頁)を読みました。ようやく最終巻にたどりつきました。近年30年間に起こった事実を、穏当な語り口で大雑把にならべた印象で、自分が生まれ育ってきた時代を「歴史」として語ることの難しさを感じました。書かれた瞬間に再評価の対象となる「現代史」は、自分自身が生き証人でもある分、人の数だけ様々な語り口が成立しうるので、なるほど!と思わせるのはなかなか難しいと思いました。

 全巻を通して、文章や図表をもちいた解説は心持ち少なめで、マンガのみで世界史を語り尽くすことを目標としていたように感じました。事典的な使い方には向きませんが、「世界史」の取っかかりをつかむのに最適な企画でした。


羽田正(はねだまさし)監修
角川まんが学習シリーズ
『世界の歴史20 現代文明のグローバル化●一九九〇~二〇二〇年』
(KADOKAWA、2021年2月◇223頁)

 第1章 冷戦終結後の世界
  ・湾岸戦争
  ・中東和平の試み
  ・ユーゴスラヴィア内戦
  ・アパルトヘイトの終わり

 第2章 加速する人・モノ・カネの流れ
  ・WTO(世界貿易機関)の誕生
  ・チェチェン紛争
  ・グローバル経済
  ・反グローバリズム

 第3章 テロとの戦い
  ・9・11同時多発テロ
  ・イスラエルとパレスチナ
  ・リーマン=ショック
  ・中国の台頭

 第4章 世界と人々の未来
  ・東日本大震災
  ・アラブの春からシリア内戦へ
  ・揺れるEUとトランプ大統領誕生
  ・変化しつづける世界

 〔プロット執筆・監修〕
  第1・2・3・4章 紺野奈央
   寺田悠紀(てらだゆき。東京大学東京カレッジ特任研究員)

 〔カバー・表紙〕近藤勝也(こんどうかつや。スタジオジブリ)
 〔まんが作画〕樹生ナト(きおなと)
 〔シナリオ〕齊藤睦志(さいとうちかし。クラフトワークス)