2011年5月5日木曜日

【読了】ドナルド・キーン 『明治天皇(一)』



ドナルド・キーン著、角地幸男訳『明治天皇(一)』
(新潮文庫、平成19年3月。初出は平成13年10月)


4月に入ってから、ふと手にとって以来、
『三国志』とあわせて読み進めています。

もとは上下巻の2分冊でしたが、
文庫版になるときに、4分冊されています。


さらさらと読み飛ばすような本ではありませんが、

日本人にとって自ずから興味のひかれる話が、
落ちついた筆致で、一つ一つ順を追って展開されていきます。

時代背景も的確に描かれており、
イデオロギー的な偏見もみられないので、

大人の読む明治時代史としてもお薦めできる内容だと思います。


生涯を日本文学の研究に捧げ、
近年、日本国籍を取得し、日本に永住する意志さえ表明されている
ドナルド・キーン氏の存在は、
日本人として、大変ありがたいことだと思います。

では2巻に入ります。

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