『三国志』を読み終えて、
次はどの吉川作品に挑戦しようかなと、いくつか手を取ったなかで、
強く惹き込まれたのが『宮本武蔵』でした。
吉川英治『宮本武蔵(一)』
(講談社、吉川英治歴史時代文庫14、平成元年11月)
剣の道に特別な関心があるわけではなかったので、
はじめは『新書太閤記』あたりを、と思っていたのですが、
はじめの数ページ立ち読みしたら、そのまま止まらなくなりました。
これは宮本武蔵に仮託して、
人間はいかに生きるべきか、を説いた、
吉川氏の人生論のようです。
『三国志』のときもその筆力に感心したのですが、
『宮本武蔵』はストーリーが複雑なわけではないので、
吉川さんの筆の冴えがよくわかります。
こんな日本語はめったに書けないなあ、
としきりに感心しました。
では第二巻に進みます。
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