やさしい英語の本、
再び Macmillan Readers の Beginner Lever(16冊目)に戻って、
アメリカの小説家ジェイムズ・フェニモア・クーパーの
歴史小説『モヒカン族の最後』を読みました。
一つ前のレベルに戻ると、
やはりまだまだこちらの方が、
すらすら読めることを実感できました。
James Fenimore Cooper
The Last of the Mohicans
Retold by Jhon Escott
(Macmillan Readers Beginner)
2002年刊(6,514語)
クーパー(1789生 1851没)
の名はよく知らなかったのですが、
本書を原作にした映画『ラスト・オブ・モヒカン』が
1992年に公開されておりますので、
作品の名前はよく知っておりました。
公開当時、
映画館で一度観た記憶もあるのですが、
具体的なストーリーはまったく忘れておりました。
少し調べてみると、
本書は5部からなる大作
『レザーストッキング物語 (革脚絆物語 The Leather Stoching Tales)』
のうちの1冊であり、全体は、
『鹿殺し (The Deerslayer)』(1841年刊)
『モヒカン族の最後』(1826)
『道を開く者 (The Pathfinder)』(1840)
『開拓者 (The Pioneers)』(1823)
『大草原 (The Prairie)』(1827)
の5冊からなるそうです。
(犬飼和雄 「訳者あとがき」参照)
邦訳は、
犬飼和雄 訳『モヒカン族の最後〈上・下〉』
(ハヤカワ文庫、平成5年2月)
足立康 訳『モヒカン族の最後』
(福音館古典童話シリーズ30、平成5年3月)
がすぐに手に入るようです。とりあえず、
古本でハヤカワ文庫本を購入しました。
他に『開拓者』の邦訳が
岩波文庫から刊行されておりますが、
残り3冊は邦訳されていないようです。
リトールド版で読む限りでは、
次々と場面が転換して、
最後まで飽きることなく読み進められましたが、
原著は読みにくく、クセのある英文で知られているそうです。
本書『モヒカン族の最後』は、
1755年から1763年にかけて北米大陸で起きた
英仏間の植民地戦争に題材をとった物語です。
当時ヨーロッパでは、
「プロセイン・イギリスと、
オーストリア・ロシア・フランス・スウェーデン・スペインなどの
ヨーロッパ諸国との間で」
七年戦争(1756~63)と呼ばれる戦争が行われていました。
これに呼応して北米大陸でも、英仏間で、
「先住民(インディアン)と同盟を結んだフランス軍を相手に、
イギリス人が戦った」
フレンチ・インディアン戦争と呼ばれる
植民地戦争が行われていました。
(C・チェスタトン著/中山理 訳『アメリカ史の真実』43頁参照。)
本書はこのフレンチ・インディアン戦争のさなか、
1757年の出来事として描かれております。
原著は文章に若干の問題があるのかもしれませんが、
リトールド版の方は軽めの冒険小説として
それなりに楽しめましたので、
同じシリーズから出ている続編
The Pathfinder(探検者)
も近々読んでみようと思います。
※計21冊 計178,961語。
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