イギリスの作家
スティーブンソンの名作『宝島』を
金原瑞人氏の翻訳で読みました。
ロバート・ルイス・スティーブンソン著/金原瑞人 訳
『宝島』(偕成社文庫、平成6年10月)
スティーブンソンの作品は、
先に英語のリトールド版で『ジキル博士とハイド氏』を読みましたので、
次は『宝島』をと思っておりました。
少年時代、
冒険小説は好きな方でしたが、
不思議と『宝島』は読まぬまま、
40を迎えておりました。
リトールド版の方もすでに購入してありますが、
翻訳の方を少し読みだしたところが、
そのまま引き込まれて、
一気に最後まで読み終えておりました。
確かにこれは、
よく練り上げられた小説で、
ほどほどな長さで次から次へと場面が展開し、
次はどうなるのだろう、
その次はどうなるのだろうと思っているうちに、
あっという間に終りを迎えておりました。
少年時代のことをふり返りつつ、
大人が読んでも十分におもしろい、
よくできた娯楽小説だと思います。
翻訳はよく読み比べたわけではありませんが、
本屋で何冊か手に取ってみて、
一番歯切れよく、読みやすかった
金原瑞人氏の訳を購入しました。
他にもすぐに手に入る翻訳としては、
次のものがあるようです。
佐々木直次郎・稲沢秀夫 訳(新潮文庫、改版、昭和26年3月)
阿部知ニ 訳(岩波文庫、改版、昭和38年6月)
飯島淳秀 訳(講談社青い鳥文庫、平成6年7月)
海保眞夫 訳(岩波少年文庫、平成12年10月)
坂井晴彦 訳(福音館文庫、平成14年6月)
村上博基 訳(光文社古典新訳文庫、平成20年2月)
作品の醍醐味はわかりましたので、
他の翻訳も楽しみつつ、これはぜひ、原著の英文も楽しみたい、
と思いました。
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