2012年6月4日月曜日

【読了】スティーブンソン著 『宝島』(金原瑞人 訳)

イギリスの作家
スティーブンソンの名作『宝島』を
金原瑞人氏の翻訳で読みました。


ロバート・ルイス・スティーブンソン著/金原瑞人 訳
『宝島』(偕成社文庫、平成6年10月)

スティーブンソンの作品は、
先に英語のリトールド版で『ジキル博士とハイド氏』を読みましたので、
次は『宝島』をと思っておりました。

少年時代、
冒険小説は好きな方でしたが、
不思議と『宝島』は読まぬまま、
40を迎えておりました。


リトールド版の方もすでに購入してありますが、
翻訳の方を少し読みだしたところが、

そのまま引き込まれて、
一気に最後まで読み終えておりました。


確かにこれは、
よく練り上げられた小説で、
ほどほどな長さで次から次へと場面が展開し、

次はどうなるのだろう、
その次はどうなるのだろうと思っているうちに、
あっという間に終りを迎えておりました。


少年時代のことをふり返りつつ、
大人が読んでも十分におもしろい、
よくできた娯楽小説だと思います。


翻訳はよく読み比べたわけではありませんが、

本屋で何冊か手に取ってみて、
一番歯切れよく、読みやすかった
金原瑞人氏の訳を購入しました。


他にもすぐに手に入る翻訳としては、
次のものがあるようです。

 佐々木直次郎・稲沢秀夫 訳(新潮文庫、改版、昭和26年3月)
 阿部知ニ 訳(岩波文庫、改版、昭和38年6月)
 飯島淳秀 訳(講談社青い鳥文庫、平成6年7月)
 海保眞夫 訳(岩波少年文庫、平成12年10月)
 坂井晴彦 訳(福音館文庫、平成14年6月)
 村上博基 訳(光文社古典新訳文庫、平成20年2月)


作品の醍醐味はわかりましたので、
他の翻訳も楽しみつつ、これはぜひ、原著の英文も楽しみたい、
と思いました。

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