若草物語 (講談社文庫)
オルコット著/掛川恭子 訳
『若草物語』(講談社文庫、平成5年8月)
『若草物語』の日本語訳、
なかなか納得するものに出会えなかったのですが、
『赤毛のアン』シリーズで親しんだ、
掛川恭子氏の翻訳が出ていたことを知り、
古本で手に入れてみました。
届いてみると、
全訳でありながら、
わかりやすく先へ先へと読ませる力のある
日本語に訳されていて、
読み始めたら止まらなくなって、
飛び切り楽しい2週間を送らせてもらいました。
話自体は、
古き良きアメリカの一般家庭を描いた
ごくオーソドックスな内容であり、
突拍子もない物語が次々と展開していくわけではないので、
編訳でないと少々厳しいのかな、
と思っていたのですが、
掛川氏の翻訳を読むと、
全訳だからこそ腑に落ちるところも多くあって、
『若草物語』がそのままで十分に魅力的な作品であることを知ることができました。
これはぜひ掛川氏の訳で、
『続・若草物語』も読んでみようと思います。
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