ヴィクトル・ユゴー(1802.2-1885.5)の
長編小説『レ・ミゼラブル』(新潮文庫)の第2冊を読みました。
43歳のとき(1845年)から17年かけて執筆され、
60歳のとき(1862年)に出版された作品です。
ヴィクトル・ユゴー著/佐藤朔 訳
『レ・ミゼラブル(二)』
(新潮文庫、昭和42年6月。改版、平成24年11月)
※第二部 コゼット
第一章 ワーテルロー(6頁)
第二章 軍艦オリオン号(106頁)
第三章 死んだ女への約束をはたす(132頁)
第四章 ゴルボー屋敷(238頁)
第五章 暗闇の追跡に無言の同勢(268頁)
第六章 プチ・ピクピュス(326頁)
第七章 余談(381頁)
第八章 墓地は与えられたものを受取る(406頁)
ちょうどひと月ほどで、
第2部(2冊目)を読み終えました。
第2部は話しの脱線と言っても良いような部分が多く、
若干退屈する内容でした。
第一章…「ワーテルローの戦い」を詳しく描写。
第六・七章…ヨーロッパにおける「修道院」の在り方を詳しく考察。
この3章は、
ユゴーと同時代を生きたフランス人にとっては、
大いに興味をひく問題だったのでしょうが、
150年ほど年月をへて、
国をも隔てた日本に住む身としては、
一度読んだだけでは、
余りよく理解できませんでした。
でもフランス革命で、
王室の方々を実際に皆殺しにしてしまった後、
現実にそこで生きていかねばならなかった人々の苦悩、
王殺しへの嫌悪感と、
でも実際に起きてしまった革命を肯定せざるをえない心持ちと、
さまざまな感情の入り組んでいる様子が読み取れて、興味深かったです。
第一・六・七章のほかは、
すでに塚原亮一氏の1冊本で読んだあら筋が
より詳しく展開されていたので、
手に汗握りつつ、
楽しんで読み進めることができました。
さて今日の仕事帰りには、第3冊を購入しましょう。
※Wikipediaの「ヴィクトル・ユーゴー」「レ・ミゼラブル」を参照。
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