夏目漱石(慶応3〔1867〕-大正5〔1916〕)の9作目、
小説『坊つちやん』を読みました。
漱石全集〈第2巻〉短篇小説集 (1966年)
夏目漱石「坊つちやん ― 明治三九、四、一 ―」
(『漱石全集 第二巻 短篇小説集』岩波書店、昭和41年1月)
「坊つちやん」は、
雑誌『ホトトギス』明治39年〔1906〕4月号別冊付録に発表され、
『鶉籠(うずらかご)』
(春陽堂、明治40年1月刊)に収録されました。
『鶉籠』には
「坊つちやん」「二百十日」「草枕」
の三作品が収録されました。
漱石39歳の時の作品です。
***
中高生のころに読んでいたはずなのですが、
改めて読んでみると、後半はまったく記憶になく、
ほぼ初めて読むような感じになりました。
これは確かに、
今読んでもふつうに楽しめる作品で、
青年「坊つちやん」像の魅力的な生き様に心動かされつつ、
飽きが来る間もなく、全編読み通すことができました。
ユーモアでほどほどに誇張されたお話なので、
漱石の手による落語を聴いているような感じがしました。
これまでいくつか読んできた中では、
一番よくまとまっていて、今後も繰り返し読んでみたいと思いました。
※Wikipediaの「坊つちやん」を参照。
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