やさしい英語の本、通算63冊目、
Penguin Readers の Level2 の17冊目は、
イギリスの作家
アンナ・シュウエル(1820.3-1878.4)の
小説『黒馬物語』を読みました。
亡くなる半年ほど前、
57歳の時(1877.12)に出版された、
シュウエルの生涯唯一の作品です。
Anna Sewell
Black Beauty
Retold by John Davage
(Penguin Readers Level2)
First published by Penguin Books 2000
This edition published 2008
9,390語
『黒馬物語』については
これまでまったく知らなかったのですが、
ペンギン・リーダーズのホームページで見かけ、
興味をもって購入してみました。
一頭の黒馬がイギリスで生まれ育ち、
人のために働いて、年老いていくまでの様子を、
黒馬自身が語っていく小説です。
今では、
馬に乗る機会はほとんどありませんが、
自動車がなかった時代、
馬が自動車の代わりを果たし、
馬と人との距離がずっと近かった時代のイギリスの生活が描かれており、
著者の馬への深い愛情に貫かれた記述が、
心を打ちました。
翻訳は、
シュウエル著
土井すぎの訳
『黒馬物語』
(岩波少年文庫、昭和28年8月。昭和62年5月改版)
を手に入れ、読んでいるところです。
言葉が多少ていねい過ぎるようにも感じましたが、
シュウエル著
白石佑光 訳
『黒馬物語』
(新潮文庫、昭和35年)
シュウエル著
藤原英司訳
「黒馬物語」
『世界動物文学全集7』
(講談社、昭和54年5月)
と手に入れた中では、
美しい日本語で統一されていて、
土井訳がいちばん好感を持てました。
※通算63冊目。計499,341語。
※Wikipediaの「アンナ・シュウエル」「黒馬物語」を参照。
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