2014年10月21日火曜日

【読了】Janet Hardy-Gould, Henry VIII and his Six Wives (OBW Stage2)

やさしい英語の本、通算88冊目、
オックスフォード・ブックワームズのステージ2(700語レベル)の21冊目は、

英語学習者向けに
やさしい英語の本を書き下ろされている
ジャネット・ハーディ=グールド氏による

イングランド王
ヘンリー8世(1491.6-1547.1)の評伝

『ヘンリー8世と6人の妻たち』を読みました。


Janet Hardy-Gould
Henry VIII and his Six Wives

〔Oxford Bookworms Stage 2〕
This edition (c) Oxford University Press 2008
First published in Oxford Bookworms1996
6310語


英文学に親しむ以上、
イギリスの歴史にも徐々に詳しくなれたらいいなと、

ヘンリー8世(1491.6-1547.1 在位1509.4-1547.1)
の伝記に手をのばしてみました。

ほぼ何も知らない状況で読みましたが、

 1) キャサリン・オブ・アラゴン(メアリー1世の母)
 2) アン・ブリーン(エリザベス1世の母)
 3) ジェイン・シーモア(エドワード6世の母)
 4) アン・オブ・クレーヴズ
 5) キャサリン・ハワード
 6) キャサリン・パー

と国王の妻が次々変わっていく様子を、
わかりやすくまとめてありました。

このヘンリー8世の父
ヘンリー7世にはじまるチューダー王家は、

 ヘンリー7世 (1457-1509 在位1485-1509)
 ヘンリー8世 (1491-1547 在位1509-1547)
 エドワード6世(1537-1553 在位1547-1553)
 メアリー1世 (1516-1558 在位1553-1558)
 エリザベス1世(1533-1603 在位1558-1603)

と続いたところで断絶し、
スコットランドのスチュアート王家から、

スコットランド王ジェームズ6世
(1566-1625 在位1567-1625)を、

イングランド王ジェームズ1世
(在位1603-1625)として迎えることになるわけですが、
それはまた別のお話。


日本語での評伝を探してみたところ、
ヘンリー8世と6人の妃の変遷をまとめたものとしては、

渡辺みどり著
『英国王室物語 ― ヘンリー八世と六人の妃』
(講談社、1994年3月)

が一番わかりやすかったです。

より多角的に、
ヘンリー8世とその時代を論じた研究としては、

指昭博(さしあきひろ)著
『ヘンリ8世の迷宮 ―イギリスのルネサンス王』
(昭和堂、2012年6月)

がよく出来ていました。専門的な内容を
素人にもわかりやすく解き明かしてあり、
たいへん勉強になりました。


  ***

そういえば先日読み終えた
マーク・トウェインの小説『王子と乞食』の主人公が、
ヘンリー8世の息子エドワード6世だったことを思い出しました。

小説中にヘンリー8世も出て来て、
その崩御の場面が描かれています。

シェイクスピアにも戯曲『ヘンリー8世』がありますが、
いきなり読んでもピンと来ないと思い、今回は手をつけていません。


最近でも、ヘンリー8世をめぐる人々は、
小説の題材に取り上げられることが多いようで、

少し調べただけでも、
歴史小説で2つの大作を見つけました。


◎フィリッパ・グレゴリー(Philippa Gregpry 1954.1-)著

 加藤洋子訳
 『ブーリン家の姉妹(上・下)』
 (集英社文庫、2008年9月)
  ※原題「The Other Boleyn Girl 」(2001)

 加藤洋子訳
 『愛憎の王冠(上・下)―ブーリン家の姉妹2』
 (集英社文庫、2009年9月)
  ※原題「The Queen's Fool 」(2003)

 高里ひろ訳
 『宮廷の愛人(上・下)―ブーリン家の姉妹3』
 (集英社文庫、2010年9月)
  ※原題「The Virgin's Lover 」(2004)

 加藤洋子訳
 『悪しき遺産(上・下)―ブーリン家の姉妹4』
 (集英社文庫、2011年9月)
  ※原題「The Boleyn Inheritance 」(2006)

 ※シリーズの未邦訳。
  The Constant Princess (2005)
    The Other Queen (2008)


◎ヒラリー・マンテル(Hilary Mantel 1952.7-)著

 宇佐川晶子訳
 『ウルフ・ホール(上・下)』(早川書房、2011年7月)
  ※原題「Wolf Hall 」(2009)

 宇佐川晶子訳
 『罪人を召し出せ』(早川書房、2013年9月)
  ※原題「Bring Up teh Bodies 」(2012)

大著ですがおもしろそうなので、
いずれ時間がある時に読んでみようと思います。


※通算88冊目。計671,507語。

※Wikipediaの「ヘンリー8世(イングランド王)」「ブーリン家の姉妹」「ヒラリー・マンテル」を参照。

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