オックスフォード・ブックワームズのステージ2(700語レベル)の20冊目は、
英語学習者向けに
やさしい英語の本を書き下ろされている
ジャネット・ハーディ=グールド氏による
イタリア〔ヴェネチア共和国〕の商人
マルコ・ポーロ(1254.9-1324.1)の評伝
『マルコ・ポーロとシルク・ロード』を読みました。
Janet Hardy-Gould
Marco Polo and the Silk Road
〔Oxford Bookworms Stage 2〕
(c) Oxford University Press 2010
6700語
マルコ・ポーロの名こそ知れ、
詳しく調べたことはありませんでした。
今回英語で彼の評伝を読んで、
初めてどんな人物なのかその概要を知りました。
マルコ・ポーロと
その著書『東方見聞録』について
改めて興味がわいてきました。
マルコ・ポーロが訪れた
中近東や中国の歴史や地理は
複雑に入り組んでいる印象があって、
これまで遠ざけてきたように思いますが、
そんな私でも興味深く、
1冊を読み通すことができました。
当時のモンゴル帝国の皇帝と
これほど深い直接的なつながりがあったとは知らなかったので、
マルコ・ポーロを起点にして、
この時期の世界史を勉強していくのもありかな、
と思いました。
マルコ・ポーロ著『東方見聞録』の翻訳について、
ざっと調べてみました。
月村辰雄・久保田勝一(つきむらたつお・くぼたかついち)共訳
『マルコ・ポーロ 東方見聞録』
(岩波書店、平成24年5月)
※初出は『全訳 マルコ・ポーロ 東方見聞録 ―『驚異の書』fr.2810 写本』(岩波書店、平成14年3月)。フランス国立図書館所蔵の写本『驚異の書』〔Fr.2810写本〕からの初めての全訳。挿絵もすべて掲載の上、月村辰雄・久保田勝一両氏の本文翻訳に、フランシス・アヴリル、マリー=テレーズ・グセ両氏の解説を付してある。
長沢和俊編訳
『東方見聞録』
(小学館 地球人ライブラリー、平成7年12月)
青木富太郎訳
『東方見聞録』
(現代教養文庫、昭和44年4月)
※社会思想社、昭和58年12月〔単行本〕。
愛宕松男(おたぎまつお)訳
『完訳 東方見聞録(1・2)』
(平凡社ライブラリー、平成12年2月)
※初出は平凡社 東洋文庫158・183、昭和45年3月・46年1月。
青木一夫訳
『全訳 マルコ・ポーロ 東方見聞録』
(校倉選書、昭和35年11月)
ふつうに全文読んでおもしろいかわからないので、
1冊に編訳された長沢和俊訳を手に入れようと思っています。
マルコ・ポーロの評伝としては、
保永貞夫氏のものが一番やさしく
誰にでもわかるように書かれていました。
保永貞夫著
『マルコ=ポーロ』
(講談社 火の鳥伝記文庫、昭和57年10月)
岩村忍著
『マルコ・ポーロ ―西洋と東洋を結んだ最初の人』
(岩波新書、昭和26年6月)
佐口透著
『マルコ=ポーロ ―東西を結んだ歴史の証人』
(清水新書、昭和59年10月)
かなり前の著述になりますが、
岩村忍氏の岩波新書もぜひ手に入れなければと思っています。
※通算87冊目。計675,848語。
※Wikipediaの「マルコ・ポーロ」「東方見聞録」「モンゴル帝国」「元(王朝)」を参照。
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