塩野氏の「ローマ人の物語」、
文庫第22巻を読み終えました。
塩野七生著
『ローマ人の物語22 危機と克服[中]』
(新潮文庫、平成17年10月)
※初出〔単行本Ⅷ〕は新潮社、平成11年9月。
第21-23巻『危機と克服』では3巻を使って、
皇帝ガルバ (在位 68.6-69.1)
皇帝オトー (在位 69.1-69.4)
皇帝ヴィテリウス (在位 69.4-69.12)
皇帝ヴェスパシアヌス(在位 69.12-79.6)
皇帝ティトゥス (在位 79.6-81.9)
皇帝ドミティアヌス(在位 81.9-96.9)
皇帝ネルヴァ (在位 96.9-98.1)
という7名の皇帝が取り上げられています。
その前の
第17-20巻『悪名高き皇帝たち』では4巻を使って、
皇帝ティヴェリウス(在位 14.9 -37.3)
皇帝カリグラ (在位 37.3 -41.1)
皇帝クラウディウス(在位 41.1 -54.10)
皇帝ネロ (在位 54.10-68.6)
という4名の皇帝が取り上げていました。
皇帝ネロの自害後、
わずか1年の間に
ガルバ→オトー→ヴィテリウスと
目まぐるしく皇帝が変わります。
こうした極度に不安定な政情から抜け出すきっかけとなったのが
皇帝ヴェスパシアヌスの登場だったそうです。
この第22巻では、
皇帝ヴェスパシアヌス10年の統治とともに、
皇帝の地位が不安定になったのを見計らっておこった
属州兵の反乱、そしてユダヤ戦役の解決について紙面を割いていました。
名家以外に目を向ければ、
まだまだ人材には不足しなかった時期のローマの様子が知られて面白かったです。
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