やさしい英語の本、
MMRのシリーズ9冊目は『クリスマス・キャロル』で有名な、
イギリスの国民作家、チャールズ・ディケンズの長編小説
『二都物語』を読みました。
Charles Dickens
A Tale of Two Cities
Retold by Stephen Colbourn
(Macmillan Readers Beginner Lever)
1997年刊(6,751語 YL1.6)
もとは長編ですが、
手短にあらすじをおえるように
うまくまとめられていると思います。
フランスの地名、人名の読み方がよくわからなかったので、
前半は少し時間がかかりましたが、
あとは一気に読み終わりました。
通俗的な歴史読み物ですが、
フランス革命(1789~1799)に対する
批判的立場から書かれている点が興味深かったです。
ディケンズは1812年生まれ、1870年に没しており、
『二都物語』は1859年に書かれています。
フランス革命を身をもって
体験しているとは言えませんが、
父や祖父の世代から見聞きしたことをもとに
書かれているとは考えられるので、
イギリスにおいて、
フランス革命がどのように受け止められていたのかを知る、
よい作品であると思いました。
フランス革命における人民裁判の様子を
イギリスの裁判と対比して描写している点も
興味深かったです。
翻訳は、
中野好夫 訳『二都物語(上・下)』
(新潮文庫。昭和42年1月)
※平成21年2月で61刷!
を手に入れましたが未読です。
長編なので今後時間ができたときに、
読んでみたいと思います。
※計9冊 72,603語。
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