やさしい英語の本、通算28冊目、
Macmillan Readers の Beginner Level 18冊目は、
アメリカの小説家
ジェイムズ・フェニモア・クーパー(1789 - 1851)の
小説『道を開く者』(1840)を読みました。
今年5月に、
同じシリーズで読んだ
『ラスト・オブ・モヒカン』の続編です。
James Fenimore Cooper
Hawk-eye, the Pathfinder
Retold by T.P.Yatt
(Macmillan Readers Beginner Level)
1998年刊(9,237語)
本書は、5部からなる大作
『レザーストッキング物語 (革脚絆物語 The Leather Stoching Tales)』
のうちの1冊です。
5部作は、刊行順に並べると、
『開拓者 (The Pioneers)』(1823)
『モヒカン族の最後 (The Last of the Mohicans)』(1826)
『大草原 (The Prairie)』(1827)
『道を開く者 (The Pathfinder)』(1840)
『鹿殺し (The Deerslayer)』(1841)
となります。
これを内容の年代順に並べなおすと、
1.『鹿殺し (The Deerslayer)』
2.『モヒカン族の最後 (The Last of the Mohicans)』
3.『道を開く者 (The Pathfinder)』
4.『開拓者 (The Pioneers)』
5.『大草原 (The Prairie)』
となります。(犬飼和雄「訳者あとがき」『モヒカン族の最後』下、ハヤカワ文庫参照)
つまり本書は、内容上
『モヒカン族の最後』の続編ということになりますが、
各部とも、それほど密接には結びついていないので、
独立した物語として楽しむことができました。
残念ながら、邦訳は出ていませんが、
『モヒカン』で大体の雰囲気をつかんでいたからか、
スラスラ読み進めることができました。
完訳が出たら読みたいか、といわれれば、
それほど惹かれる内容ではありませんでしたが、
アメリカ国民にとっては重要な大衆小説家であろうと感じました。
日本でいえば、
山岡荘八さんのような方でしょうか。
アメリカ文学を語る上では、
避けて通れない方のようなので、
また機会があれば、読んでみたいと思います。
※計28冊 計233,457語。
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