2012年9月27日木曜日

【読了】夏目漱石 『吾輩は猫である』(明治38年)

漱石全集〈第1巻〉吾輩は猫である (1965年)

夏目漱石 著
『吾輩は猫である』
(『漱石全集第一巻』岩波書店、昭和40年12月)
 ※初出は『ホトヽギス』第8巻第4号(明治38年〔1905〕1月)、
  (続篇)…第8巻第5号(同年2月)、
   (三) … 第8巻第7号(同年4月)、
   (四) … 第8巻第9号(同年6月)、
   (五) … 第8巻第10号(同年7月)、
   (六) … 第9巻第1号(同年10月)、
   (七・八)…第9巻第4号(明治39年1月)、
   (九) … 第9巻第6号(同年3月)
   (十) … 第9巻第7号(同年4月)
   (十一)… 第9巻第11号(同年8月)。
  単行本は上巻(一から三)大倉書店・服部書店、明治38年10月。
   中巻(四から七)大倉書店・服部書店、明治39年11月
   下巻(八から十一)大倉書店・服部書店、明治40年5月。

4月はじめに、ブログで
漱石を読んでいきますと宣言してから、
6ヶ月もたってしまいました。

忘れていたわけではなく、
淡々と『吾輩は猫である』を読み進めておりました。
半年かかるとは思っていませんでしたが、
ようやく読み終わりました。

忙しかったこともありますが、
想定していたのより、倍くらい時間がかかりました。
面白くなかったのか、と問われれば、
いや、それなりに面白かった、と答えましょう。

ただし、全体を一気に読み通すだけの
魅力は欠いていたように思われます。


落語のマクラが
延々と続いていくような小説なので、
数頁読む分にはそれなりに楽しめるのですが、

オチのない話が、
取りとめもなくだらだらと続いていくだけなので、
しばらく読んでいると
飽きが来るのは避けがたいことでした。

時々休んでは、
また途中から読み進めることをくり返し、
ようやくおしまいまで辿りついた次第です。

ブログをつけていなかったら、
もういいやと放り出していた可能大です。
ブログに感謝です。


とはいえ、いざ読み終えてみると、
不思議な満足感があることも確かです。

所々飽きは来ましたが、
明治の独特の世相にひたり、
ほんわかゆったりとした世間話を、
それなりに楽しめたことも事実です。

一度あらすじがわかると、
次回はもっと読みやすくなると思いますので、
また機会があれば読み返してみたいです。


やっとこさ読み終えたレベルなので、
内容についてはまた次の機会に。

とりあえず次は、短編 『倫敦塔』に進みます。


※『吾輩は猫である』の書誌について、
  Wikipedia 「吾輩は猫である」の項目も参照。

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