2012年11月8日木曜日

【読了】Aladdin and the Enchanted Lamp (OBW1)

やさしい英語の本、通算33冊目、
Oxford Bookworms Stage1 の4冊目、

『アラジンと魔法のランプ』を読みました。


Aladdin and the Enchanted Lamp

Retold by Judith Dean
(Oxford Bookworms の Stage1)
2008年刊(5,240語)

幼いころに、
こんな話を聞いたような、
おぼろげに記憶しているだけでしたが、

奇想天外な、軽めの楽しいお話で、
今読んでもふつうに楽しめました。

日本の昔話とも、
イソップ童話やグリム童話などとも
多少違った印象があって、

アラビアン・ナイトのほかの話も
読んでみようと思いました。


   ***

『アラジンと魔法のランプ』は、

アラビア語の説話集
『千夜一夜物語(アラビアン・ナイト)』
のなかの有名な説話の一つとして知られていますが、

アラビア語の写本にはこの話が収録されておらず、

18世紀のはじめ、
アントワーヌ・ガランのフランス語訳
『アラビアン・ナイト』によって初めて世に出たものだそうです。

細かい書誌を追うには、
ヨーロッパのみならずイスラムにまで目を向けねばならず、
現在の私の能力を越えるので、とりあえず、
すぐに購入可能な邦訳を調べておきます。


小中学生を対象に編集されたものとしては、
次のものが手に入れやすそうです。

・川真田純子 編訳
 『アラビアン・ナイト』
 (全7冊。講談社青い鳥文庫、
  昭和62年2・3月〈1・2〉、昭和63年9・11月〈3・4〉、
  平成3年11月〈5〉、平成4年5・10月〈6・7〉)

・奴田原睦明 編訳
 『アラビアン・ナイト』
 (上下2冊、偕成社文庫、平成2年6月)

・ケイト・D・ウィギン、ノラ・A・スミス編/坂井晴彦 訳
 『アラビアン・ナイト』
 (福音館書店、平成9年6月)

・ディクソン編/中野好夫 訳
 『アラビアン・ナイト』
 (上下2冊。岩波少年文庫、平成13年9月)

・斉藤洋 編訳
 『アラビアン・ナイト』
 (全4冊。偕成社、平成16年9・12月、平成17年2・3月)

大人向けの本格的な訳本は、
次のものが手に入れやすいようです。

・前嶋信次・池田修訳
 『アラビアン・ナイト』※アラビア語からの直訳。
 (全19冊。東洋文庫。
  第1~12巻・別巻は前田訳、昭和41年7月~昭和60年3月。
  第13~18巻は池田訳、昭和60年9月~平成4年6月)

・大場正史 訳
 『バートン版 千夜一夜物語』※バートン版=英訳
 (全11冊。ちくま文庫、平成15年10月~平成16年8月)

・佐藤正彰 訳
 『千一夜物語』※マルドリュス版=仏訳
 (全10冊。ちくま文庫、昭和63年3月~平成元年2月)

・豊島与志雄・佐藤正彰・渡辺一夫・岡崎正孝 訳
 『完訳 千一夜物語』※マルドリュス版=仏訳
 (全13冊。岩波文庫、〔改版〕昭和63年7月)


そのほか『アラビアンナイト』の受容史について、
一般向けの解説書として、

・西尾哲夫『アラビアンナイト - 文明のはざまに生まれた物語』
 (岩波新書、平成19年4月)

がよくできています。


※Wikipediaの「千夜一夜物語」「アラジンと魔法のランプ」を参照。


※計33冊 計270,479語。

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