Penguin Active Reading Level2 の4冊目、
フランスの作家
ジュール・ヴェルヌ(1828-1905)の
小説『八十日間世界一周』(発表1872)を読みました。
Jules Verne
Round the World in the Eighty Days
Retold by Michael Dean
(Penguin Active Reading のLevel2)
2008年刊(8,579語)
書名は聞いたことがありましたが、
実際に読んだことはありません。
今回リトールド版で読むのが初めてです。
八十日で世界を一周するという趣向が、
今では、お金と時間さえあるなら、
さほど無茶な話ではなくなっているわけですが、
今から140年ほど前、
1872年10~12月に行われた世界旅行記と考えて、
興味深く読み進めることができました。
むろんフィクションではありますが、
月に行ったり、海底に潜ったりするのに比べれば、
よほど現実味のある話だと思います。
ちなみに1871年(明治4年)から、
2年近くの年月をかけて、
岩倉遣欧使節団が派遣されています。
そのころのお話として読むと、また興味がわいてきます。
邦訳で圧倒的に読みやすいのは、
高野優 訳(上下2巻。光文社古典新訳文庫、平成21年5月)
でした。そのほか、
江口清 訳(角川文庫、昭和38年。初出は『世界大ロマン全集』東京創元社、昭和32年)
田辺貞之助 訳(創元SF文庫、昭和51年3月)
木村庄三郎 訳(旺文社文庫、昭和56年12月)
鈴木啓二 訳(岩波文庫、平成13年4月)
など目に入りました。
※wikipediaの「ジュール・ヴェルヌ」「八十日間世界一周」
※総語数、YL(読みやすさレベル)については、
古川明夫 編『めざせ!100万語 読書記録手帳』
(第6版、2010年4月)を参照しました。
※計32冊 計265,239語。
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