やさしい英語の本、通算80冊目、
Oxford Bookworms のStage2(700語レベル)の13冊目は、
アメリカの小説家
オー・ヘンリー(1862.9-1910.6)の短編集
『ニューヨークの人々』を読みました。
O.Henry
New Yorkers
Short Stories
Retold by Diane Mowat
(Oxford Bookworms Stage2)
This simplified edition (c)Oxford University Press 2008
First published in Oxford Bookworms 1991
5,895語
収録作品は、
1) The Christmas Presents
2) Soapy's Choice
3) A Walk in Amnesia
4) Tidy's Moment
5) The Memento
の5編です。
1) The Christmas Presents は、
「The Gift of the Magi」という原題で、
オー・ヘンリーが44歳の時(1906)に刊行された
第2短編集『The Four Million (四百万)』に収められました。
邦訳はいろいろ出ていますが、
大久保康雄訳
『O・ヘンリー短編集(二)』
(新潮文庫、昭和44年3月。39刷改版、昭和62年12月)
の中に「賢者の贈りもの」という邦題で収められています。
2) Soapy's Choice は、
「The Cop and the Anthem」という原題で、
オー・ヘンリーが44歳の時(1906)に刊行された
第2短編集『The Four Million (四百万)』に収められました。
こちらも邦訳はいろいろ出ていますが、
大久保康雄訳
『O・ヘンリー短編集(一)』
(新潮文庫、昭和44年3月。40刷改版、昭和62年5月)
の中に「警察官と賛美歌」という邦題で収められています。
3) A Walk in Amnesia は、
「A Ramble in Aphasia」という原題で、
オー・ヘンリーが47歳の時(1910)、亡くなる年に刊行された
第9短編集『Stricyly Business(厳しい商売)』に収められています。
邦訳は、
清水武雄監訳
『新編 オー・ヘンリー傑作集』
(松柏社、平成17年7月)
の中に「弁護士の失踪」という邦題(中島剛訳)で収められています。
4) Tidy's Moment は、
「The Brief Debut of Tildy」という原題で、
オー・ヘンリーが44歳の時(1906)に刊行された
第2短編集『The Four Million (四百万)』に収められました。
邦訳は出ていないようです。
邦題は「ティルディの束の間のデビュー」と訳せるでしょうか。
5) The Memento は、
そのままの原題で、
オー・ヘンリーが46歳の時(1908)に刊行された
第5短編集『The voice of the City (都会の声)』に収められています。
邦訳は上掲、
清水武雄監訳
『新編 オー・ヘンリー傑作集』
(松柏社、平成17年7月)
の中に「忘れ形見」という邦題(中島剛訳)で収められています。
***
ふつうの小説の体裁ですが、
前の戯曲よりもこちらの方が読みやすかったです。
知らない単語もところどころ出て来ましたが、
前後の文脈でほぼ理解できるレベルでした。
オー・ヘンリーの作品は、
筆者自身がさまざまな人生体験を積まれたからか、
ニューヨークに生きる実にさまざまな立場の人々のことが描かれていて、
独特の取っつきにくさがあるように感じています。
もう少し読み続けて、
オー・ヘンリーの世界観に馴染んでくると、
良さが身に染みてくるのかもしれません。
※通算80冊目。計617,152語。
※オー・ヘンリー短編集の邦題(『四百万』『てんやわんや』)は、大久保康雄著「O・ヘンリーの生涯と作品」(『O・ヘンリー短編集(一)』新潮文庫)を参照しました。
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