年末年始にかけて、
福田恆存さんの訳で、
シェイクスピア『ハムレット』を読みました。
恥ずかしながら、人生初のシェイクスピアです。
ウィリアム・シェイクスピア著/福田恆存 訳
『ハムレット』(新潮文庫、昭和42年9月。平成22年10月改版)
※福田訳の初出は昭和34年10月。
シェイクスピアを読みたいな、
と思いはじめたのは、ここ数年のことです。
名前はよく知っておりましたが、
演劇にはあまり興味がなかったこともあって、
手に取ることもないまま、今に至りました。
福田恆存さんの訳は、
はじめのころ一度手にとって、
言い回しが難しそうで敬遠していたのですが、
他の方々の訳本を少しずつかじった後、
再び福田訳を手にとってみると、
不思議と今の私に馴染んでくる所がありました。
歯切れのよいリズムに支えられた
美しく格調高い日本語で、
読み応えのある文学作品として仕上げられており、
繰り返し読むにたる、深さを感じられる翻訳でした。
『ハムレット』を選んだのは偶然ですが、
この人心の闇、複雑さに
なぜかしら惹かれる私がいました。
この機会に、
シェイクスピアの四大悲劇
『ハムレット』『マクベス』『オセロー』『リア王』
を制覇してみようと思っております。
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