2013年12月14日土曜日

【読了】Nathaniel Hawthorne, The Scarlet Letter (PR Level2)

やさしい英語の本、通算59冊目、
Penguin Readers の Level2の13冊目は、

アメリカ合衆国の小説家
ナサニエル・ホーソーン(1804.7-1864.5)が執筆した
小説『緋文字(ひもんじ)』を読みました。

ホーソーン45歳の時(1850.3)に出版された作品です。


Nathaniel Hawthorne
The Scarlet Letter

Retold by Chris Rice
(Penguin Readers Level2)
First published by Penguin Books 2000
This edition published 2008
7,411語


『緋文字』という作品は、
これまで全く知らなかたのですが、
ペンギン・リーダーズのホームページを見て気になって、
購入してみました。


まずは翻訳をと思い、


ホーソーン著/小川高義(おがわたかよし)訳
『緋文字』〔光文社古典新訳文庫、平成25年2月〕

を手に取ってみました。

読みやすい訳文だと思うのですが、
延々と80頁も続く

「税関―『緋文字』序」

のつまらなさにうんざりし、

肝心の本文に入ってからも
言いまわしにまどろっこしい所があって、
それほど惹き込まれることもなかったので、
読むのをやめてしまいました。

結局初めから、
やさしい英語で読んでみることになりましたが、

わずか7000語にまとめてありますので、
どこも滞ることはなく、すらすら読み通すことができました。

ざっとあらすじを知ってみると、
悲劇を含んだ一種の恋愛小説として、
興味深い内容の作品であることがわかりました。

ただし、
キリスト教的な考え方を背景としているので、
深いところは完訳でじっくり向き合わないと
わからないようにも感じました。


恐らく、
古典的な格調高さを多少残した訳文のほうが
内容的に似合っているような気がしましたので、
もう少し時間を置いてから、


ホーソーン著/八木敏雄(やぎとしお)訳
『完訳 緋文字』〔岩波文庫、平成4年12月〕

に挑戦しようと思っています。



※通算59冊目。計468,117語。

※Wikipedia の「ナサニエル・ホーソーン」「緋文字」を参照。

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