2013年12月13日金曜日

【読了】塩野七生著『ローマ人の物語18 悪名高き皇帝たち [二]』

読み進めている塩野七生氏の『ローマ人の物語』、
第18巻を読み終えました。


塩野七生著
『ローマ人の物語18 悪名高き皇帝たち[二]』
(新潮文庫、平成17年9月)

 ※初出の単行本は第Ⅶ巻、新潮社、平成10年9月。

  第1部 皇帝ティベリウス(承前)
  (在位、紀元14年9月17日~37年3月16日)

  第2部 皇帝カリグラ ―本名 ガイウス・カエサル ―
  (在位、紀元37年3月18日~41年1月24日)


文庫本第18巻には、
第2代皇帝ティベリウス(BC42-AD37 在位AD14-37)
が亡くなるまでと、

あとを継いだ
第3代皇帝カリグラ(AD12-41 在位AD37-41)
が若くして暗殺されるまでを収録してあります。


西洋史を多少ひもとけば知っていて当然の人物なのでしょうが、

不勉強ゆえ、
ティベリウスについても、
カリグラについても初めて読みました。

このあたりの歴史について何も知識がないものが読んでも、

不思議と引き寄せられる塩野氏の文章力で、
楽しみながらまた1冊読み終わっていました。


優れた特質をそなえた支配者が、
カエサル→アウグストゥス→ティベリウス
と3代続いた後、

それほどの能力をもたない人物が
若くして皇帝となった場合、何が起きるのか。


読んでいてもどかしい気持ちになりましたが、

そもそも類まれな資質をもった人物が、
3代続けて国の支配者となること自体、
めったにないことなのだ、と理解すべきなのでしょう。

ローマでさえ、
いつも優れた指導者に導かれていたわけではないことを
知るのも大切なことなだと思いました。


※Wikipediaの「ティベリウス」「カリグラ」を参照。

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