2014年9月16日火曜日

【読了】森絵都著『リズム』(平成3年5月刊)

先日の『カラフル』に続いて、

森絵都(もりえと 昭和43年〔1968〕4月-)氏の作品から、
デビュー作『リズム』を読んでみました。

著者23歳の時(平成3年〔1991〕5月)に出版された作品です。

第31回講談社児童文学新人賞(平成2年)、
第2回椋鳩十児童文学賞(平成4年)を受賞しているそうです。


森絵都著
『リズム』
(角川文庫、平成21年6月)
 ※初出は講談社、平成3年5月。

読みやすく、
難なく読み通せる作品です。

さすがにデビュー作となると、
つたなさを感じさせる部分も多く、
内容よりは若い感性で勝負している感じなのですが、

先へ先へと読み進ませる爽快なリズム感の良さ、
全編にただよう、ほんわかした明るさは、
この時期からかなり発揮されていると思いました。


正直なところ、
もう一息な感じなのですが、
デビュー作なら十分なのかもしれませんし、

明らかに10代女子を対象にしているはずなので、
その年代の子が読めば、まったく違った感想になるようにも思いました。

ふつうな生活の中に潜んでいる
何気ない瞬間を切り出した素敵な作品だと思います。


多少あっさりとした終わり方だったのですが、
続編『ゴールド・フィッシュ』が半年後に出ているので、
こちらも続けて読んでみます。


『ゴールド・フィッシュ』
(角川文庫、平成21年6月)
 ※初出は講談社、平成3年11月。

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