2014年9月2日火曜日

【読了】森絵都著『カラフル』(平成10年7月刊)

Amazon.co.jpから平成25年11月に発表された
「オールタイムベスト児童文学100」のブックリストを眺めていた時に、
ふと気になった1冊です。

東京都出身の小説家
森絵都(もりえと 昭和43年4月-)氏の
小説『カラフル』を読みました。

著者30歳の時(平成10年7月)に刊行された作品です。


森絵都著
『カラフル』
(文春文庫、平成19年9月。初出は理論社、平成10年7月)

今どきのといっても、
今から14年前の作品なのですが、

ふだんは100年前の作品を読むことが多いので、
私にとってはごく最近の小説です。


軽めのタッチで、
みずみずしい感性に支えられた、
若者の文学。

でも意外と深いようでもある。


30前の女性の眼からみた
10代男子が主人公。

恐らく30前の男が書いたら、
もっとどろどろした、暗い闇のような小説になりそうなところ、

ほんとの10代男子にはありえない、
軽めの明るい独特の世界が描かれていました。


今を生きる我々のことを、
我々の言葉で描き出している、
こんな小説も楽しいかもと思いました。

最後がハッピーエンドで終わるのも
私の好みに合いました。

少し時間を置いて、
また読んでみたいと思いました。


わかりやすくて、
音楽を聴くように、
力を抜いて愉しめる作品でした。

森絵都氏の作品、
いくつかまとめて読んでみようと思います。


※Wikipediaの「森絵都」を参照。

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