Amazon.co.jpから平成25年11月に発表された
「オールタイムベスト児童文学100」のブックリストを眺めていた時に、
ふと気になった1冊です。
東京都出身の小説家
森絵都(もりえと 昭和43年4月-)氏の
小説『カラフル』を読みました。
著者30歳の時(平成10年7月)に刊行された作品です。
森絵都著
『カラフル』
(文春文庫、平成19年9月。初出は理論社、平成10年7月)
今どきのといっても、
今から14年前の作品なのですが、
ふだんは100年前の作品を読むことが多いので、
私にとってはごく最近の小説です。
軽めのタッチで、
みずみずしい感性に支えられた、
若者の文学。
でも意外と深いようでもある。
30前の女性の眼からみた
10代男子が主人公。
恐らく30前の男が書いたら、
もっとどろどろした、暗い闇のような小説になりそうなところ、
ほんとの10代男子にはありえない、
軽めの明るい独特の世界が描かれていました。
今を生きる我々のことを、
我々の言葉で描き出している、
こんな小説も楽しいかもと思いました。
最後がハッピーエンドで終わるのも
私の好みに合いました。
少し時間を置いて、
また読んでみたいと思いました。
わかりやすくて、
音楽を聴くように、
力を抜いて愉しめる作品でした。
森絵都氏の作品、
いくつかまとめて読んでみようと思います。
※Wikipediaの「森絵都」を参照。
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