数年前に、
少し時間の余裕ができたときに、
本屋で偶然手にとって読んでみたところ、
思いのほか面白くて、最後まで一気に読み終えていました。
シャーロット・ブロンテ著、小尾芙佐 訳
『ジェイン・エア(上・下)』(光文社古典新訳文庫、平成18年11月)
ジェイン・エアの半生を描いた作品ですが、
シャーロット・ブロンテの自伝的小説でもあるそうです。
女性の内面的な心理を細かく描写してあり、
所々で意外な場面展開も用意してあって、
今読んでもとても新鮮な、作品だと思います。
恋愛小説でもありますが、
退廃的なところはなく、あくまで前向きな、
強い女性の生き方が描かれており、
かなり共感を持って、読み終えることが出来ました。
邦訳には、かねてから定評のある邦訳として、
大久保康雄 訳(新潮文庫、初出は昭和24年)があり、
他にも多数出ているようなので、また暇があれば、
読んでみようと思います。
映画化も何度かされていて、
一番はじめのもの(昭和19年)を観ましたが、
さすがに少し時代がかった感じで、私には今ひとつでした。
シャーロットの妹、
エミリー・ブロンテも作家で、
有名な『嵐ヶ丘』を書いています。
白黒の映画(昭和14年)を観て、
こちらはまずまず感動できたのですが、
小説の方はまだ読んでいません。
どちらも英語で書かれているので、
いずれは原文で、と考えると、英語の勉強も楽しくなります。
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