2011年3月18日金曜日

『自助論』3章~好機、再び来らず

ものごとを進めていく上で、
タイミングって大切だと思います。



◎サミュエルズ著、竹内均訳『自助論』(知的生き方文庫)より。
※印は栗木のコメントです。

3章 好機、再び来らず

偶然のなりゆきで
 偉大な業績が生まれるためしはめったにない。
」53

※偶然に期待しない。
 良い流れの中で、
 こつこととした努力を積み重ねることが、
 大切なのだと思います。


真にすぐれた仕事をする人間は、
 絶えずものごとに熱中し、
 骨身を惜しまず努力を続けている。
」54

※熱中し、努力すること。
 何ごとにも努力は必要。

 努力が引き出されるのは、
 対象になるものに熱中しているから。

 子どもが何に熱中するのか、
 その適性を見出して、
 うまくそこに導いていけるか。

 半分は、親の責任でしょう。


偶然のできごとと呼ばれるものの大部分は、
 実は天才的な努力の末に勝ち取られたものなのだ。
」56

※まず努力。
 他を圧倒する努力のつみかさねが先にあって、

 時々、その人にしかない、独創的な
 ひらめきが生まれるのだと思います。


思慮の浅い人間には何も見えなくても、
 聡明な洞察力を身につけた人間は目の前の事物に深く立ち入り、
 その奥に横たわる真理にまで到達できる。
」58

※洞察力、五感を養うこと。

 どれかに偏重すると、
 その道に秀でることはできるかもしれませんが、
 深い洞察力を身につけることまではできません。

 読書に親しみ、
 芸術(文学、音楽、美術)に親しみ、
 それでいて、現実の社会生活をそつなく送ることは、

 誰にでも出来ることではないですが、
 目標にはしておきたいです。


『下手の道具選び』といわれるように、
 立派な成果を生むのは器具の善し悪しではなく、
 その人自身の熟練した技術とねばり強さなのである。
」63

※まずその人をみる。

 道具も大切ですが、
 とりあえず今あるもので、
 最善の努力をするしかないことも
 少なくありません。

 人それぞれこだわりはあるものですが、
 私のこだわりの目で、
 相手を決めつけることがないように、
 気をつけたいものです。


チャンスは、いつもわれわれの手の届くところで待っている。
 問題は、それを機敏にとらえて実行に踏み出すかどうかなのだ。
」68

※鈍重にかまえていて、
 チャンスが向こうからやって来ることは、
 絶対にない、と心得ておくべきでしょう。

 まず自分から努力することが、
 何より大切です。


時間とは消滅するものなり。
 かくしてその罪はわれらにあり

 (オックスフォードのオール・ソウルズ・カレッジの日時計の銘文)71

※若いときはピンと来ない。
 でも今を大切に精一杯生きることが大切です。

 40が近づいてくると、
 人生半分は生きたことになるので、
 その先、終わりのことも、
 何となくわかるようになって来ました。


心に浮かんだ考えや見聞きした事実は、
 必ず書き留めておく習慣をつけるべきだ。
 そのほうが強く印象に残り、重要なことを忘れずにすむ。
」72

※ブログをつけてみて、
 そう感じます。人間は忘れる生物なので、
 何かに記録する習慣はもった方がよいと思います。

 あまりプライベートなことは書けませんが、
 自分の考えを少しずつ固めていくのには
 とても役立ちます。


真にすぐれた人間は、
 他人の評価などにあまり重きを置かない。
 自分の本分を誠心誠意果たして良心が満足すれば、
 それが彼らにとっては無常の喜びとなるのだ。
」73

※自分の中に座標軸をもっているか、どうか。
 大人になるまでに自分なりのブレない座標軸を持てるとよいが、
 もてなく、あっちにふらふら、こっちにふらふらしがちなのが人間です。


考えてばかりいないで実践してみなさい。
 ただし、忍耐強く正確にやってみることだ。

 (名医ジョン・ハンター)76

※その通りです。

 決断はする方ですが、
 少し時期が遅れ気味になるので、
 その点、気をつけています。

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