2011年3月22日火曜日

『自助論』4章~仕事

私も努力しよう。



サミュエル・スマイルズ著、竹内均訳
『自助論』(三笠書房知的生き方文庫)より抜粋。



4章 仕事

すぐれた芸術も、他のあらゆる分野と同じように、
 骨身を惜しまぬ努力の果てにのみ得られる。
 みごとな絵画にせよ、気品あふれた彫刻にせよ、
 偶然の産物からはほど遠い。」83

※偶然の産物で、
 本当にすぐれた仕事ができあがることは
 確かにありません。

 一に努力、ニに努力、
 三四も五六もすべて努力。

 それを続けていく中で、
 時折、よい流れをつかむことができれば、
 私は運がいい、と思い込むようにしています。

 努力が大前提だと思います。


絵画にしろ他のどんな芸術にしろ、
 卓越した芸術を生み出そうと意を決したなら、
 朝起きてから夜の眠りにつくまで全精神をそこに傾けなければいけない。
(画家レーノルズの手紙の一部)84

※何ごとにせよ、
 手抜きをして、
 ひとかどの仕事を成し遂げることは
 できないでしょう。

 我々の魂をゆさぶる結果を手に入れるまでに、
 常人の百倍の努力がそそぎ込まれていることを
 忘れてはなりません。


苦労の果てに勝ち得たものこそ本物」87
常に最善をつくし、一歩でも二歩でも前進せよ」89
成功を決意し、努力の結果に自信を持つこと」93

※苦労せずに、
 よい結果を勝ち取ろうとするのは
 精神の堕落でしょう。

 常に最善をつくすこと、
 前を向いて少しずつでも先に進んでいくこと、

 心身ともに健康でなければ、
 そうした努力を続けることは難しいでしょう。

 逆にいえば、
 こうした心持ちになれないときは、
 休息を必要としているのかもしれません。


自分の成功は、
 天賦の才というよりはむしろ地をはうようなねばり強い努力のたまものだ。
 私の絵が上達した理由は、たった一言でいい表わせる。
 つまり、たゆまず努力したからだ。
  (風俗画家デビッド・ウィルキー)94

※天才というものは、
 確かに存在するでしょう。

 でもしかし、天賦の才だけで、
 社会的な成功にまでたどりつけることは、
 ほとんどないでしょう。

 やはり、
 人一倍のねばり強い努力は
 絶対に必要な条件だと思います。


口達者も種まきくらいはできるのかもしれない。
 だがいつの世も、
 熟した実をもぎ取るのは不言実行型の人間なのだ。」95

※有言実行が、
 一番かっこいいと思います。

 でも自分にはとても真似できないと思って、
 少なくとも、不言実行ではあるように心がけています。

 何となく、日本のサムライを連想しますが、
 すぐれた徳性は、世界に共通するものだと信じたいです。


諸君が天性の才能に恵まれているなら、
 勤勉がそれをさらに高めるだろう。
 もし恵まれていないとしても、
 勤勉がそれに取って代わるだろう。
  (画家レーノルズ)96

※何かしらすぐれた、
 天賦の才を持ち合わせていた場合でも、
 勤勉の習慣を身につけていなければ、
 必ずしも社会的に成功するとは限らないでしょう。

 もし自分には、
 何らすぐれた才能がないことを自覚するのであれば、
 少なくとも勤勉の習慣だけは、
 若いうちに身につけておく必要がある。


神に頼るとはなんたることだ、
 自らの力で自らを助けたまえ。
  (ベートーベン)99

※神さま、仏さま、ご先祖さまに捧げるのは
 感謝の言葉のみ。

 でありたい。

 正直なところ、
 時々、弱さをつぶやいて、
 いかん、いかん、と思い直すこともあります。

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